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今日のテーマは「ラミー・サファリの万年筆」についてです。
「最初の万年筆を選ぼう」と思ったとき、必ずと言っていいほど名前が挙がるのが、ドイツの名門ブランド・ラミー(LAMY)の「サファリ(safari)」です。
1980年の誕生から40年以上。
デザインをほとんど変えず、世界中で愛され続けているこのペンには、単なる「安くておしゃれ」だけではない、深い設計思想が隠されています。
今回は、万年筆初心者こそ知っておきたいラミー・サファリの本質を、スペックと歴史的背景から客観的に評価します。
1. ラミー・サファリの基本スペック

まずは、基本データを整理します。
- ボディ素材: ABS樹脂
- ペン先: ステンレス(クローム仕上げ/ブラックPVD仕上げ)
- 重さ: 約15g(キャップ含む)
- インク方式: カートリッジ・コンバーター両用式
- 特徴的な機構: インク残量確認用の小窓、大型ワイヤークリップ
手にした瞬間に感じるのは「驚くほどの軽さ」です。これは、おもちゃのブロック(LEGOなど)にも使われるABS樹脂を採用しているためで、日常的に持ち歩いて使うための「実用道具」としての個性が表れています。
※↓LAMY(ラミー)の「safari イエロー 万年筆」です。
2. デザインの原点:ドイツの「教育現場」から生まれた形

サファリの最大の特徴である「グリップのくぼみ」には、明確な開発理由があります。
実はサファリは、もともと「ドイツの子供たちが初めて持つ万年筆」として開発されたという背景があります。
(1) 正しく導くグリップ(機能面)
2つのくぼみに指を置くだけで、万年筆の理想的な筆記角度が自然に身につくよう設計されています。これにより、初めて万年筆を持つ人でも、ペン先を痛めることなくスムーズに書き始めることができます。
(2) 「デザイン」で解決する優しさ(思想面)
特筆すべきは、「こう持ちなさい」という言葉での強制ではなく、「自然と指がそこに収まる形」にすることで問題を解決している点です。これは、教育現場から生まれた道具としての、合理的かつ優しい配慮の表れといえます。
初心者が万年筆で挫折しやすい「持ち方のクセ」を、ペン自体の形がサポートしてくれる。これがサファリが入門機として評価される真の理由です。
(3) インクの仕組みを学ぶ「窓」(教育面)
ボディ中央に開けられた小窓は、1980年の誕生以来、一度も欠かさず引き継がれているサファリのアイデンティティです。
これは単なる飾りではなく、子供たちが「インクがなくなる仕組み」を視覚的に理解し、自分で補充するタイミングを学ぶための教育的配慮。40年以上変わらないこの形は、サファリが「教育の道具」であることの証です。
※↓LAMY(ラミー)の「safari ブラック 万年筆」です。
3. 【独自評価】子供向けが「大人の一生モノ」になった理由

ここで興味深いのは、本来「子供用」として作られたはずのサファリを、世界中のクリエイターやビジネスマンが愛用しているというギャップです。
「引き算」が生んだ普遍的な美学
サファリには、子供向け製品にありがちな過剰な装飾が一切ありません。これは、ドイツのデザイン哲学であるバウハウスの精神――「形態は機能に従う」――を色濃く継承しているためです。
- 大型ワイヤークリップ: 厚手のノートやデニムのポケットにしっかり固定するための機能が、そのまま独特のアイコンになっています。
- 転がり防止: ボディの一部が平らになっているのは、机から転がり落ちるのを防ぐため。
機能を突き詰めた結果、年齢を問わずどんなシーンにも馴染む「究極の道具」へと昇華されました。この媚びないデザインこそが、大人の所有欲をも満たす理由です。
※↓LAMY(ラミー)の「safari ホワイト 万年筆」です。
4. 購入前に知っておきたい客観的な注意点

非常に優れた万年筆ですが、客観的に見て初心者が注意すべき点も2つあります。
(1) 「海外規格」の字の太さ
ラミーのペン先は、国産ブランド(パイロットやプラチナなど)に比べて1サイズほど太めです。一番細い「EF(極細)」を選んでも、一般的なボールペンの0.5mm〜0.7mm程度の太さになるため、手帳に細かく書きたい方は注意が必要です。
(2) 実用性に振り切った質感と「軽さ」のメリット
「高級感(ラグジュアリー)」を求める方には、樹脂素材の質感が少しカジュアルに映るかもしれません。しかし、この素材だからこそ得られる「実用面での安心感」があります。
例えば、アクリル製の万年筆は落下の衝撃で「割れる」リスクがありますが、サファリのABS樹脂には適度な弾性があり、衝撃を逃がすタフさを備えています。
もちろん、純粋な強度は金属製に譲りますが、金属製にはない「圧倒的な軽さ」が大きな武器になります。高級機のように傷を恐れて過保護に扱う必要がなく、無造作に持ち歩き、長時間書いても疲れない。この「軽やかでタフ」なバランスこそが、サファリが日常の万年筆として選ばれる理由です。
※↓LAMY(ラミー)の「ボトルインク ブラック」です。
※↓LAMY(ラミー)の「safari ブルー 万年筆」です。
5. 結論:サファリが愛され続ける、本当の理由

ラミー・サファリは、単なる安価な入門機ではありません。 「正しい書き方をデザインで教える」という教育的配慮と、「機能こそが最高のデザインである」という哲学を、わずか数千円で体験できるプロダクトです。
流行を追うのではなく、歴史と機能に裏打ちされた1本を持つ喜び。 「長く使える、本物の道具から始めたい」 そう願うすべての人にとって、サファリは最も誠実な選択肢となるはずです。
☆次回予告☆
サファリの完成されたデザインはそのままに、より実用的な「ボールペン」としてのサファリについても、近日中に記事にする予定です。万年筆との違いが気になる方は、ぜひ合わせてご覧ください。
以上、「【定番万年筆】なぜラミー・サファリは初心者におすすめ?スペックと特徴評価」についてでした。
「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)をご覧いただきありがとうございました♡
※↓LAMY(ラミー)の「safari ブラック 万年筆」です。
※↓LAMY(ラミー)の「safari イエロー 万年筆」です。






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