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今日のテーマは「ステッドラーのノリスの色鉛筆はなぜ折れにくいのか?」についてです。
第1回では、ノリスシリーズの「見た目」と「役割」の違いをご紹介しました。
今回は、誰もが一度は経験する「色鉛筆の芯がポキッと折れるストレス」を、ステッドラーがどのように解決しているのか。その驚きの構造を詳しく探求していきます!
※「ステッドラー ノリス色鉛筆」については、全3記事書いています(本記事は2記事目)。この記事の最後に「ノリス色鉛筆 連載:構成・役割一覧表」を載せています。
※↓「ステッドラー全連載」についてのまとめ記事です。

1. 144の「白い輪」は、芯を守るクッション

ノリスの水彩モデル「144」のペン先をよく見ると、芯をぐるりと囲む「白い層」の部分があることが分かります。
これには「ABS(Anti-Break-System)」という名前がついています。
「芯に頑丈な服を着せる」ような発想
普通の色鉛筆は、木の軸の中に直接「芯」が入っています。そのため、落下の衝撃や強い筆圧が加わると、芯にダイレクトに負担がかかり、根元から折れてしまうことがあります。
一方、ノリスの144の色鉛筆は、この「白い保護層」で芯をコーティングしてから軸に入れています。
- 仕組み: 芯よりも少し硬いこの「白い層」がクッションの役割を果たし、外からの衝撃を食い止める「防波堤」になります。大切な芯に「頑丈な服」を着せて守っているようなイメージです。
- メリット: 筆圧が一点に集中しても、白い層のクッションが力を分散します。筆圧が強くなりがちないシーンでも、芯折れを気にせず思い切り色を乗せられます。
この「白い層」の部分は、一見するとただのかわいらしいデザインに見えますが、実は芯の周りを硬い保護層でコーティングすることで、筆圧などの衝撃を分散させているんですね!
これなら、手帳にガシガシと強調ラインを引きたい時も、安心感がありますね。
※↓ステッドラーの「ノリス 水彩色鉛筆(144)12色セット」です。
2. 185は、製法そのものを根本から変えた

ノリスの油性モデル「185」が持つ、程よい重みと折れにくさ。それは、これまでの鉛筆作りの常識を覆す「WOPEX(ウォペックス)」という最新技術によるものです。
(1) まるで「金太郎飴」? 3つの層を同時に作る技術
普通の鉛筆は、2枚の木の板で「芯」をサンドイッチのように挟んで作ります。
しかしWOPEXは、材料を型に流し込んで、一度に1本の鉛筆として成形します。
- 木材を「粉」にして準備: 適切に管理された森林から採れた木材(※1)を、一度細かく粉砕して「木の粉」にします。
- 3層を同時に押し出す: 「芯」、「軸(木の粉)」、「表面のコーティング」の3つの材料を、専用マシンで同時にムギュッと一気に押し出します。
- 生まれた時から「ひとつ」: 別のパーツをあとで組み合わせるのではなく、最初から一体の棒として成形されるため、芯と軸が驚くほど隙間なく密着しています。
※1(ちょっと豆知識:PEFC認定って?) ステッドラーの鉛筆によく付いているこのマークは、「森を壊さず、計画的に育てられた木を使っています」という世界的な証明。WOPEXは、木材を余すことなく効率的に使える、地球にも優しい製法なんです。
(2) なぜこれが折れにくいの?
芯と軸の間にわずかな隙間もないため、落とした時の衝撃が芯に直接響かず、軸全体で受け止めてくれるからです。
また、削る時も芯が軸にガッチリ固定されているので、ポロッと欠けにくいというメリットもあります。
※↓ステッドラーの「ノリス カラー 油性色鉛筆(185)12色セット」です。
3. 技術の違いが「使い心地」を分ける

この2つの技術を比べると、ステッドラーが「いかにストレスなく使い続けられるか」を追求しているかが分かります。
- 144(水彩)は、伝統的な鉛筆の良さを残しつつ、「ABS(白い層)」で弱点を補強した形。
- 185(油性)は、製法そのものを根本から変えることで、「新しい丈夫さ」を生み出した形。
どちらも「折れにくい」という目的は同じですが、このアプローチの違いがあるからこそ、実際にノートに書く時の「感触」の違いが現れます。
- 144(ABS)は「軽やか」 中身は伝統的な木の鉛筆なので、手に馴染む軽さがあります。ABSのおかげで、細かな彩色も安心して楽しめます。
- 185(WOPEX)は「タフで安定」 密度が高い分、少し重みがあります。この重みがペン先を安定させてくれるので、筆圧をかけずにスラスラと色分けするのに向いています。
※↓ステッドラーの「ノリス 水彩色鉛筆(144)24色セット」です。
※↓ステッドラーの「ノリス カラー 油性色鉛筆(185)24色セット」です。
まとめ:ノリスを支える「見えない技術」

「色鉛筆なんてどれも同じ」と思われがちですが、ペン先の白い輪や、しっとりした軸の重みには、使い手を想う確かな理由がありました。
私たちが「書くこと」に集中できるように設計された、ステッドラーの工夫の結晶と言えるでしょう。
毎日使うノートや手帳だからこそ、こうした「折れにくい安心感」がある道具を選ぶと、書く時間がもっと心地よくなるはずです。
次回予告: いよいよ最終回!
以上、「【ノリス探求】なぜ折れにくい色鉛筆?ステッドラー144&185独自の芯折れ防止技術」についてでした。
「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)をご覧いただきありがとうございました♡
※↓ステッドラーの「ノリス 水彩色鉛筆(144)36色セット」です。
※↓ステッドラーの「ノリス カラー 油性色鉛筆(185)36色セット」です。
☆ノリス色鉛筆 連載:構成・役割一覧表☆
※記事の推奨順序(全3記事):本記事は2記事目です。
| 記事タイトル(クリックで各記事へ) | 役割・思考の対応 | |
| 1 | 144(水彩)vs 185(油性)の選び方【比較】 | 外観と哲学:基本と分類(Why?) |
| 2 | 折れない芯:ABSとWOPEX【技術】(本記事) | スペックと信頼:製法と性能(What?) |
| 3 | 334との組み合わせで彩る・整う活用術【実践】 | セットと活用:相性と実践(How?) |
※↓「ステッドラー ノリス色鉛筆」の1記事目です。

※↓「ステッドラー ノリス色鉛筆」の3記事目です。









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