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【歴史と裏側】世界一の定番「クレヨラ」クレヨンが100年愛される秘密

筆記用具

 

「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)にお越しいただきありがとうございます。

 

今日のテーマは「『クレヨラ』クレヨンが100年愛される秘密」についてです。

 

普段何気なく手にしている文房具ですが、そのブランドのルーツや物語を知ると、愛着は格段に増しますよね。

 

今回は、世界の誰もが一度は目にしたことがある画材の王様、「クレヨラ(Crayola)のクレヨン」を深掘りします。

 

子ども向けというイメージが強いかもしれませんが、その100年以上の歴史には、文房具好きの知的好奇心をくすぐるトリビアが満載です。

 

※↓「クレヨラ」クレヨンの基本の「24色セット」です。

 

※↓「クレヨラ」クレヨンのかわいいパステルカラーの「24色セット」です。

 

1.なぜクレヨラは「定番」なのか? 圧倒的な信頼の歴史

 

クレヨラが単なる画材メーカーではなく、世界中で信頼されるブランドになった背景には、その「誕生秘話」「企業理念」があります。

 

1903年:クレヨラ誕生と「手の届く画材」の実現

 

クレヨラが世に送り出されたのは、1903年。創業者であるエドウィン・ビニー(Edwin Binney)ハロルド・スミス(Harold Smith)の従兄弟コンビは、もともと工業用チョークや顔料を製造していました。

 

彼らは、当時の画材が高価で品質が悪く有毒なものも多かったことに着目します。安全で良質な画材を、すべての子どもたちに提供することを目標としました。

 

最初のセットと価格の衝撃

 

「No.5」と名付けられた最初のクレヨンセットは、わずか5セントで販売されました。この手頃な価格設定こそが、クレヨラを瞬く間に「誰もが買える定番品」へと押し上げ、教育現場に普及させる決定打となりました。

 

一貫した安全性への配慮

 

クレヨラは初期から安全性を最優先し、現在もアメリカの美術工芸材料協会(ACMI)が定めるAP(Approved Product)マークを付与されています。

 

この評価の根拠となるのが、ASTM D4236という米国における美術材料の毒性評価に関する標準規格です。これは、「慢性の健康被害を引き起こす可能性のある有害物質が含まれていないこと」を保証する厳格な基準であり、この信頼性が親世代から絶大な支持を得る基盤となっています。

 

2.文具トリビア!「クレヨラ」の名前の由来

 

「クレヨラ(Crayola)」という響きは耳馴染みがありますが、その名前がどのように生まれたかご存知でしょうか? ここにこそ、工業製品から画材への進化という、文房具メーカーとしてのルーツが隠されています。

 

創業者のエドウィン・ビニーの妻、アリス・ステッド・ビニー(Alice Stead Binney)が考案したと言われています。

 

この名称は、フランス語の2つの単語を組み合わせたものです。

フランス語 意味
Craie(クレイ) チョーク、粘土
Ola(オラ) 油(Oleaginous/オレオジナスの短縮形)

 

つまり、「クレヨラ」とは、「チョークのように扱いやすく、油分を含んでなめらかに描ける画材」という意味が込められています。工業用チョークの製造から始まった会社が、その技術を応用して油性のクレヨンを生み出したという歴史を、そのまま名前に落とし込んでいるのです。

 

このネーミングの背景こそ、文房具愛好家としてぜひ知っておきたいトリビアです。

 

3.初期セット「No.5」:クレヨンの基本色は何色だった?

 

1903年に発売された最初の「No.5」セットは、現代の豊富なセットと比べると非常にシンプルでした。

 

最初のセットに含まれていたのは、以下の「8色」です。

最初の8色 備考
赤、青、黄、緑 基本となる色
茶、黒
橙(オレンジ)、紫(バイオレット)

 

この8色が、クレヨラが世界を席巻する第一歩となりました。その後、クレヨラは色数を増やし続け、1958年には世界的に有名な「64色セット」を発売。現在では「152色セット」も存在し、その豊富なカラーバリエーションが、文具愛好家のコレクションアイテムとしての魅力にも繋がっています。

 

※↓「クレヨラ」クレヨンの「64色セット」です。

 

※↓日本で一般的に販売されているセットの中では「120色セット」が一番色が多そうです。

 

4.まとめ:クレヨラが文房具史に名を刻む理由

 

クレヨラクレヨンが100年以上にわたり愛され続けるのは、単に安価だからではありません。

 

  • 安全性と低価格の両立という、創業者の揺るがない理念。
  • 「チョーク+油」という、歴史を凝縮したネーミングセンス。

 

私たちが今回確認したように、その背景には、創業から一貫したASTM D4236基準に基づく「安全性」への追求と、5セントで画材をすべての人に届けた「画材の普及」という、揺るがない二つの哲学が存在します。

 

手のひらに乗る小さなクレヨン一本一本に、フランス語の由来(Craie+Ola)から安全規格に至るまで、知的な物語が詰まっているのです。

 

こうした背景を知ると、手の届く価格でありながら、クレヨンが歴史に裏打ちされた価値ある「生きた文房具史」のように見えてきませんか?

 

以上、「【歴史と裏側】世界一の定番「クレヨラ」クレヨンが100年愛される秘密」についてでした。

 

「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)をご覧いただきありがとうございました♡

 

※↓「クレヨラ」クレヨンの基本の「24色セット」です。

 

※↓「クレヨラ」クレヨンのかわいいパステルカラーの「24色セット」です。

 

※「クレヨラ」については全4記事書いています。本記事は「1記事目」です。

順序 記事のタイトル 記事の役割 記事と思考の対応
1 【歴史と裏側】世界一の定番「クレヨラ」クレヨンが100年愛される秘密 導入・ブランドの魅力 Why? (なぜクレヨラは世界一なのか?)
2 【色名に隠された哲学】クレヨラ152色の世界!伝説の「肌色」を変えたトリビア 知識・文化的な深掘り What’s the philosophy? (色名や歴史に隠された哲学は?)
3 【大人目線】クレヨラ vs クーピーペンシル!最適な「アナログ画材」の選び方 実用・比較検討と選定 Which one? (結局、大人にはどれがベストなのか?)
4 【知ればもっと面白い】クレヨラで楽しむ「色の科学実験」ワックスの現象と応用術 応用・科学的なロジック How does it work? (なぜ水が弾かれる?仕組みは?)

 

※↓「クレヨラの2記事目」です。

【色名に隠された哲学】クレヨラ152色の世界!伝説の「肌色」を変えたトリビア
「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)にお越しいただきありがとうございます。今日のテーマは「クレヨラ152色の世界!伝説の『肌色』を変えたトリビア」についてです。前回はクレヨラクレヨンの歴史と「Craie+Ola」という...

 

※↓「クレヨラの3記事目」です。

【大人目線】クレヨラ vs クーピーペンシル!最適な「アナログ画材」の選び方
「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)にお越しいただきありがとうございます。今日のテーマは「クレヨラ vs クーピーペンシル」についてです。前回までで、クレヨラクレヨンに隠された歴史と哲学を深く掘り下げてきました。今回は...

 

※↓「クレヨラの4記事目」です。

【知ればもっと面白い】クレヨラで楽しむ「色の科学実験」ワックスの現象と応用術
「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)にお越しいただきありがとうございます。今日のテーマは「クレヨンのワックスの現象と応用術」についてです。今回は、クレヨラクレヨンを単なる「描画ツール」としてではなく、「身近な化学実験の...

 

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