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今日のテーマは「スタビロ『68ブラッシュ』活用術」についてです。
第2回でペンの種類を知り、第3回で色の組み合わせをマスターしたら、最後は「書き方」に少しだけアクセントを加えてみませんか?
今回ご紹介するのは、スタビロの隠れた名作「Pen 68 ブラッシュ」。 「筆ペンは難しそう…」と敬遠している方にこそ手にとってほしい、ノート作りを格上げしてくれる1本です。以前ご紹介したトンボABTの「デコレーションを楽しむ」スタイルとはまた違う、「サインペン感覚で使える実用的で見やすい筆ペン」としての魅力と活用術を解説します。
※スタビロペンについては、全4記事書いています(本記事は4記事目)。この記事の最後に「スタビロペン連載:構成・役割一覧表」を載せています。
※↓スタビロの「ペン68 ブラッシュ 6色セット」です。
1. なぜ「68ブラッシュ」が手帳の見出しに最適なのか?

スタビロの68ブラッシュには、他の筆ペンとは違う大きな特徴が2つあります。
(1)弾力が強く、コントロールが簡単
スタビロの穂先は非常にコシが強く、筆圧をかけても潰れにくいのが特徴です。「細い線」と「太い線」の差がはっきりと出しやすいため、筆ペンの扱いに慣れていない初心者の方でも、いつものサインペンで書くような感覚でさらっと見出しが描けます。
(2)88・68 と多くのカラーで「色が完全に一致」する
これが最大のメリットです!
スタビロの主要な水性ペンである「88(極細)」、「68(中字)」、「68ブラッシュ(筆ペン)」の3種類は、同じ色番号であれば、ペンの種類が違っても全く同じ色で作られています。
「88で本文を書き、ブラッシュで同じ色の見出しを書く」。他のブランドだと「似た色」を探す手間がありますが、スタビロなら番号を合わせるだけ。これだけで、迷うことなくノートに圧倒的な統一感が生まれます。
※シリーズによって「展開されている色数(ラインナップ)」が異なり、特に、「68 Brush」は選抜されたカラー展開のため全色共通ではありませんが、主要な人気色はすべて同じ番号で3種類の太さを揃えることが可能です。
※なお、同じスタビロでも、蛍光ペンのBOSSやswing coolは、独自のカラー名や番号体系なので、これら3種とは番号が一致しません。
※↓スタビロの「ポイント88 カラーパレード 20色セット」です。
※↓スタビロの「ペン68 カラーパレード 20色セット」です。
2. すぐに真似できる!見出しの格上げ活用術

レタリングの技術がなくても、スタビロの「色の重なり」や「コシの強さ」を活かせば、簡単におしゃれな見出しが作れます。
(1)「透かし文字」で作る2層の見出し
文字を「書く」のではなく、「背景を置いてから、その上に書く」イメージのテクニックです。
- ベース(下地): 「68ブラッシュ」のパステルカラー(薄い色)を使い、筆圧をかけて大きく太字でタイトル(例:EVENT)を書きます。
- メイン(文字): その大きな文字のど真ん中を横切るように、極細の「point 88」の濃い色やグレーを使って、小さく具体的な日付や内容を書き込みます。
下のブラッシュが「背景のデザイン(スタンプのような役割)」になり、これだけで雑誌のロゴのような奥行きのある見出しが完成します。スタビロはインクの発色がクリアで、重ねても色が濁りにくいので、テクニック不要で綺麗に仕上がります。
※「補足」アドバイス・コツ
スタビロは重ねても色が濁りにくいのが特徴ですが、下の色がしっかり乾いてから重ねるのが、より綺麗に仕上げる唯一のコツ。パステルカラーの上に濃い色を乗せる『透かし文字』なら、失敗知らずですよ。
(2)「横棒だけ太く」するアクセント文字
こちらはペン1本で完結する、「筆圧の強弱」を活かしたテクニックです。
正統派のレタリングは「縦を太く」書くのが一般的ですが、あえて「横に引く線だけを太く」書くのは、デザインフォントでも使われるおしゃれな崩し技。縦線は筆圧を抜いてさらっと細く、力を入れやすい横棒(EやHの横棒など)にだけ、意識して「グッ」と筆圧をかけて太くする。
これだけで、いつもの文字がレトロな看板やロゴデザインのような、パッと目を引くポップで安定感のある「デザイン文字」に変わります。
セオリーをあえて外す「崩し技」ですが、横棒を「太いサインペン」で引く感覚でできるため、練習なしで一気に「見出し感」が出せます。
本格的なカリグラフィーができなくても、この「太さの強弱」があるだけで、簡単にデザイン性が出せる裏ワザです。
※「失敗しにくく、変化を強調しやすい裏ワザ」として、あえて「横」を強調する形にしてみましたが、もちろん、縦に太くするのも王道で素敵です!
※↓スタビロの「ペン68 ブラッシュ 10色セット」です。
3. ABTとの使い分け、どっちを選べばいい?

どちらも「絵心不要で簡単に使える」筆ペンですが、それぞれに得意なスタイルがあります。自分の好みに合わせて選ぶ際の参考にしてみてください。
- トンボABT:【デコレーションを楽しみたい時】 しなやかな筆先で少し太めの文字を書いたり、背景を彩ったり。手帳のページを「華やかに飾りたい」時にぴったりです。
- スタビロ 68ブラッシュ:【ノートの延長で使いたい時】 コシの強さを活かして、いつもの文字に少し強弱をつけるイメージ。88や68と色を揃えて、「スッキリと実用的にまとめたい」時に最適です。
「手帳をドレスアップさせたい時」はABT、「いつものノートをシュッと整えたい時」はスタビロ。その日の気分や、書きたい内容に合わせて使い分けてみるのも楽しいですよ。
※「トンボ ABT」については全4記事書いています。
↓トンボ ABTの1記事目です。

※↓ベーシックな「ABT 24色セット」です。
まとめ:スタビロの「4つの柱」で、ノート作りはもっと楽しくなる

これまで「蛍光ペン」と「ペン」の2つの連載を通して、スタビロの主要なラインナップをご紹介してきました。
- BOSS / swing cool(蛍光ペン): ざっくり色を乗せ、エリアを作る
- point 88(極細): 細かな文字を書き込み、情報を整理する
- Pen 68(中字): 大事なポイントを強調し、目を引かせる
- 68 ブラッシュ(筆ペン): 見出しを格上げし、ノートに表情をつける
役割が違うこれらのペンですが、「ペンが違っても共通の色番号(88/68/68ブラッシュ間)」というスタビロ最大の強みが、すべてを一つに繋いでくれます。
バラバラの道具を使うのではなく、同じブランドの「チーム」でノートを作る。そうすることで、誰でも簡単に、統一感のある美しいノートを完成させることができます。ぜひ、あなたのお気に入りの「スタビロ・チーム」を筆箱に招き入れてみてくださいね。
以上、「【見出しを格上げ】88や68とセットで使う!スタビロ「68ブラッシュ」活用術」についてでした。
「Stationery♥Log」(ステーショナリー♡ログ)をご覧いただきありがとうございました♡
※↓スタビロの「ボス パステル 6色セット」です。
※↓スタビロの「スイングクール パステル 8色セット」です。
※↓スタビロの「ポイント88 カラーパレード 20色セット」です。
※↓スタビロの「ペン68 カラーパレード 20色セット」です。
※↓スタビロの「ペン68 ブラッシュ 10色セット」です。
☆スタビロペン連載:構成・役割一覧表☆
※記事の推奨順序(全4記事):本記事は4記事目です。
| 順 | 役割 | 記事タイトル | 思考の対応 |
| 1 | 基本・信頼 | 【解説】なぜ88は「定番」?縞々の秘密 | Why?(なぜ人気?) |
| 2 | 選定・実用 | 【比較】88と68を徹底比較!どっちが正解? | Which?(どっちが合う?) |
| 3 | 配色・統一 | 【色選び】ノートが整う!蛍光ペン×水性ペン | Color?(どう組む?) |
| 4 | 装飾・応用 | 【実践】88や68とセット!ブラッシュ活用術 | How?(どう飾る?) |
※↓スタビロペンの1記事目です。

※↓スタビロペンの2記事目です。

※↓スタビロペンの3記事目です。

※「スタビロマーカー」については全3記事書いています。
↓スタビロマーカーの1記事目です。










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